統合報告書2025_和文
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援することを約束しています。 2025年8月、これまでに開示しているリスクの高い尾鉱ダムに加えて、開示対象となる当社グループが管理する全ての尾鉱ダム(17施設)がGISTMに適合していることを確認し、その情報開示を行いました。る残渣(鉄分を多く含んだスラリー状のもの)を無害化処理した後に、一旦貯留させ水分と固形分に分離し、その固形分を堆積させています。 CBNCには3つ、THPALには1つの尾鉱ダムがあり、CBNCの1つ目の尾鉱ダムは満杯となり、 役目を終えたため、自律した持続可能な生態系の確立を目的として、リハビリテーションを行っています。これらの作業には多くの地域住民・先住民が携わっており、リハビリテーションは地域の雇用の創出においても重要な役割を果たしています。なお、 定期的にモニタリングを行い、尾鉱ダムのライフサイクル全体を通して安全にかつ有効に管理されていることを独立した機関および関係者の間で確認しています。 |重要課題|地球環境保全リハビリテーション Global Tailings Review(GTR)は、2020年8月にGlobal Industry Standard on Tailings Management(尾鉱ダム管理国際産業規格:GISTM)を策定しました。国際金属・鉱業評議会 (International Council on Mining and Metals:ICMM)はGISTMの遵守をコミットしており、 当社はICMMのメンバーとして、規格への対応を進めています。 当社グループが管理する国内休廃止鉱山、フィリピンのタガニートHPALニッケル(THPAL)で管理している尾鉱ダムでは様々な重大環境事故を防止する施策を徹底しています。 2023年度は、GISTMの規定に基づきリスクの高い尾鉱ダムの情報を開示するとともに、環境保全部会の下にワーキンググループを設置し、GISTMの遵守に向けた活動を行っています。 2024年8月1日付でGISTMに基づく「住友金属鉱山グループ尾鉱ダム管理方針」を策定し、ガバナンスと推進体制、原則、経営資源の配分、協働、緊急事態への準備と対応およびレビュー と開示に関する指針を明示しました。この中で、尾鉱ダム管理の活動を実施するために必要となるリソースの確保、コミュニティを含めたステークホルダーとの協力、尾鉱ダムの計画から廃止後までのライフサイクル全般にわたるリスクや環境への影響の軽減に対処すること、および当社が出資する鉱山等の尾鉱ダムの安全管理について支緑化前緑化後尾鉱ダム管理に関する方針 CBNCとTHPALは電気ニッケルや硫酸ニッケルの中間原料を生産しています。尾鉱ダムでは、生産プロセスで出https://www.smm.co.jp/sustainability/management/tailings/104操業している尾鉱ダムの管理

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