統合報告書2025_和文
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◆ 電気自動車の需要増加に伴う正極材需要の高まり◆ デジタル社会の実現に向けた電子機器に使用される 67―リサイクル需要の高まりレピュテーションの低下 (欠陥のある車載製品が搭載された最終製品のリコールや 損害賠償の発生)- 地域社会との共存を中心としたソーシャルライセンスの獲得を重視- 自社の探鉱活動とともに、新規プロジェクトの獲得に向けて 海外各地のビジネスパートナーと連携- 長年にわたる探鉱経験および鉱山評価ノウハウの蓄積に基づく 慎重な採算性判断により厳選した投資を実行、開発の準備段階より 不確実性リスクの軽減・回避に努める- 資源開発や操業ノウハウの確立に向けた取り組み推進- 優良な海外鉱山等への投資を進め、その経営に関与することを 通して 安定した原料ソース(自山鉱)とコンフリクトフリーな原料の 確保を進める- 資機材の供給困難や価格高騰に対し、使用原単位の向上を図りつつ、 資材調達部門において複数購買や代替材の検討などを行い、 変化に応じて適宜対策を講じる- 使用済みリチウムイオン二次電池からの“電池 to 電池”の 水平リサイクルへ積極的に取り組み、持続可能な循環型社会の 形成と世界的な資源枯渇に対応する資源循環の推進強化に貢献- 顧客との関係を深め、顧客および市場ニーズを的確に把握し、 それに基づく新製品開発を進めるために十分な営業および 開発体制を敷き、影響の軽減を図る- 当社グループの品質マネジメントシステム(QMS)を有効に 機能させ、さらなる品質の向上やトレーサビリティを強化- 国の支援制度の活用や社外との共同開発、産学連携等を通じて、 開発を加速させるリスクリスクリスクリスク製錬操業- 非鉄金属原料および 資機材調達の不安定化高機能材料の製造開発- 市場要求の急速な変化および 新製品開発の長期化- 車載製品の欠陥に対する 巨額の財務負担の可能性その他:拠点における事故、災害- 自然災害の発生頻度の増加、 災害激甚化- 感染症の流行開発難易度の上昇非鉄金属需要の拡大既存製品・技術の陳腐化機能性材料の需要の高まり流出事故の発生生産に与える悪影響- 操業改善 (安定操業と効率化に向けた技術者の派遣、 既存操業設備の改良、工程の能力向上)- 自社で操業する菱刈鉱山における鉱山技術者教育- 健全な財務基盤の確保- 優良な海外鉱山等への投資および開発への参画- ニッケル鉱量確保対策の継続的検討- 次期ニッケル新プロジェクト探索の強化- 電池リサイクルの事業化推進- LFP電池材料の開発継続- オープンプラットフォームによるイノベーションの創出 (X-MINING®)- QMSの順守とさらなる品質向上と管理強化への 取り組み- Hi-Ni系NMC正極材といったNi系の次世代製品への 着実な転換- SiC(シリコンカーバイド)基板の事業化推進- 大規模災害への対応- BCPの策定、危機管理体制の構築- 一貫したサプライチェーンによる安定供給リスク要因(外部要因/内部要因)リスク(脅威)/機会戦略・施策具体的な対応■ 鉱山資源の獲得競争激化による権益獲得難度の上昇■ 新たに発見される鉱山の高地化や低品位化に伴う ■ 鉱山の開発や参入への投資、操業コストの上昇◆ 自動車の電動化等に不可欠な銅・ニッケルを中心とする 機会■ 原料購入条件の悪化、工場の操業停止■ 資機材の調達困難および価格の高騰◆ 金属需要・使用済み製品回収増加などに伴う 機会■ 技術革新や顧客ニーズ、市場環境変化による ■ 製造物責任による高額賠償請求訴訟の発生や 機会■ 洪水、暴風雨などの激甚化による設備・施設などへの被害、 ■ グローバルサプライチェーンの寸断■ 感染症による、需給およびサプライチェーンを含む 132資源開発、製錬操業、 高機能材料の製造開発資源開発- 優良鉱山の減少および 鉱山投資の不確実性増大リスクと機会

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