低TC/RCによる製錬事業の減益を資源事業でオフセット 当社の銅製錬所(東予工場)で処理している鉱石(銅精鉱)の約5〜6割は、当社が権益を保有している鉱山(自山鉱)から調達したものであり、将来的には、これを7〜8割程度まで高めていきます。足元のTC/RC(銅製錬事業の加工マージン)は歴史的な低水準にありますが、自山鉱であれば、TC/RCの低下による製錬事業の収益減少は資源事業の収益増加でオフセットすることができます。リサイクル原料非鉄金属15シン・3事業連携のビジネスモデル資源技術力の高い製錬事業を有することが優良資源権益の獲得に貢献 低品位の原料、不純物の多い原料からでも効率良く有価金属を取り出すことができ、生産能力が高く環境面への配慮が行き届いた製錬事業を持っていることは、新たな優良資源権益獲得の場面などでも優位性を発揮します。菱刈鉱山の鉱石を操業資材として有効活用 菱刈鉱山(資源事業)で生産される金鉱石には珪石が含まれており、製錬事業における金や銀の原料であると同時に、銅製錬で欠かせない操業用資材であるシリカ(SiO2)として活用し、製錬事業のコスト削減にも貢献しています。当社グループの特長は、「資源」「製錬」「材料」の3事業が、単なる垂直統合にとどまらず有機的に連携している点にあります。製錬事業を軸に、3事業が連携して持続可能なサプライチェーンを構築し、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラル社会の実現に貢献する「シン・3事業連携のビジネスモデル」は当社グループの大きな強みです。製錬資源製錬社会資源製錬資源製錬材料
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