ニッケル鉱石から電池材料まで一貫した自社内でのニッケルサプライチェーンで、原料確保、安定供給、品質等のトレーサビリティを実現しています。サーキュラーエコノミーを実現するうえでも、電池材料を含めたトータルのサプライチェーンで事業を展開していけるのは大きな強みです。 カーボンニュートラル社会に必須のベースメタルやレアメタルを安定供給するだけでなく、乾式製錬と湿式製錬の強みを活かした様々な非鉄金属のリサイクルにも積極的に取り組んでいます。近年では、使用済みの二次電池からの“電池 to 電池”の水平リサイクルを日本で初めて実現しました。現在、使用済み二次電池などから銅、ニッケル、コバルト、リチウムを回収、資源化するリサイクルプラントを建設中です。(2026年6月完成予定)高い収益性を持つ材料事業で地域社会と共存共栄 当社の材料事業の国内拠点の多くは、かつて資源事業や製錬事業を営んでいた地域であり、材料事業を展開することで地域社会との信頼関係を維持し、責任を果たし続けています。なお、当社が手掛けている材料事業の製品群の多くは、高い収益性を持っています。 製錬事業では大量の温室効果ガス(GHG)排出を避けられませんが、材料事業において製錬事業で生産された金属などを活用した低炭素貢献製品を供給することにより、カーボンニュートラル社会の実現に貢献しています。(低炭素貢献製品の供給によるGHG削減貢献目標:110万t-CO2)シン・3事業連携のビジネスモデルで企業価値を持続的に拡大 「資源」「製錬」「材料」という多様なバックグラウンドを持つ人材の「知の結集」や情報共有、マーケティング面でのシナジーなども含め、3事業連携には有形・無形のメリットが数多くあります。当社グループは「シン・3事業連携のビジネスモデル」を確立・強化していくことで、企業価値の持続的な拡大の実現につなげています。リサイクルを支える製錬技術16シン・3事業連携のビジネスモデル原料確保から電池材料までのトータルのサプライチェーン材料損益のボラティリティを低減させる材料事業 材料事業は金属価格変動の影響を受けにくいため、資源・製錬事業のボラティリティを緩和することができます。個々の規模は大きくなくても収益性の高い製品群の集合体として、材料事業を成長させています。低炭素貢献製品でGHG削減に貢献製錬資源材料製錬材料製錬資源材料製錬資源資源製錬材料製錬材料
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