21中計最終年度である2024年度の税引前利益は、金属価格と為替相場が中計の想定と比較して好転したものの、コスト上昇、および事業環境変化を受けた電池材料事業と製錬事業における減損損失計上などにより、21中計に対して大幅な減益となりました。 ケブラダ・ブランカ銅鉱山やコテ金鉱山による収益貢献はありましたが、どちらの鉱山もCOVID-19の影響などを受けて当初スケジュールよりも立ち上げが遅れたため、生産数量は計画値に届きませんでした。加えて世界的なインフレーションによる操業用資材やエネルギーコストの高騰で、コスト単価が上昇し利益を押し下げ、実力損益の水準でも21中計策定時に想定した利益にはおよびませんでした。売上高税引前利益(内、持分法投資損益)親会社の所有者に 所属する当期利益全社ROCE(%)銅($/t)ニッケル($/lb)金($/toz)為替(¥/$)15,933314(87)1651,1800.8%6.6%9,3707.512,585152.58(億円)条件差為替差製錬在庫評価数量差コスト単価差材料減損損失その他2024年度実績実力損益2024年度連結業績金属価格・為替レート実力損益とは 当社グループが扱っている非鉄金属(銅やニッケル等)は、LME(London Metal Exchange:ロンドン金属取引所)に代表される取引市場で価格が決まるため、当社損益は経済動向を含めたマーケット環境に大きく左右されるという特性を持っています。加えて、非鉄金属の価格上昇局面においては、売り/買いの値決め時期の差などにより、本来の水準以上に損益が上振れる一方、価格下落局面においては、本来の水準以上に損益が下振れる特徴があります。 そのため、「非鉄金属価格および為替の変動局面において発生する損益」および「当該期間の特殊要因の影響」を除いたものを、「実力損益」として開示しています。税引前損益比較(億円)3,0002,5002,0001,5001,00050002024年度実績21中計2024年度8,0007.501,600115.00増減2024年度実績21中計2024年度+4,77311,1601,2561,570(620)(533)1,0155.8pt増減+1,370+0.01+985+37.584701,57021中計2024年度Cu価格条件差481335-133Au価格条件差Ni/Co価格215-162-1,162-119-1,127-541,200〜1,1003144421中計振り返り:業績総括中期経営計画の変遷
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