統合報告書2025_和文
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資源製錬材料その他・調整合計 21中計から、事業単位(連結ベース)ごとに、ROCE(使用資本利益率)を指標として事業ポートフォリオ管理を行っています。1中期経営計画期間において基準値を下回った場合、「継続可否を確認する事業」と位置付け、その後の2年間において事業の継続性確認と改善および変革を行います。その翌年度に最終的な判断をすることを原則とし、取締役会はその状況を定期的に監督することとしています。 21中計期間のROCE基準値は5.5%と設定しており、製錬セグメントのフェロニッケル事業と、材料セグメントのLT/LN事業が基準値に届かず、「変革が必要な事業」として中計27に臨むことになりました。そのほかの事業についても、損益悪化や大型プロジェクトの建設費用増等による使用資本の増加があり、資本効率性で大きな課題の残る結果となりました。(億円)+28­551­692­41­1,256セグメント別損益増減2024年度実績21中計2024年度990480150­501,5701,018­71­542­9131445資源事業 金鉱山および銅鉱山における生産量の減少や、インフレーションの影響による操業用資材価格やエネルギーコストなどの上昇はありましたが、銅価格と金価格の上昇、為替の円安進行により中計値を上回りました。製錬事業 インフレーションの影響による操業用資材価格やエネルギーコストなどの上昇に加えて、ニッケルとコバルトの価格が想定よりも下落したこと、加えて子会社(コーラルベイニッケル社)で減損損失を計上したことなどにより、中計値を下回りました。材料事業 機能性材料事業の市況回復が想定よりも緩やかであったこと、電池材料事業の新工場立ち上げ費用の増加や将来の品種切り替えに伴う減損損失計上などにより、中計値を下回りました。21中計振り返り:セグメント別利益中期経営計画の変遷21中計振り返り:事業ポートフォリオ管理

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