料の市況の先行き不透明感が高まっているなかで、当社のビジネスモデルの評価が下がっていることなどがあると考えています。 21中計では成長投資に経営資源を集中してきましたが、成長戦略は未だ道半ばであったことから、株主還元強化を求める市場からの声に十分に応えきれておらず、またその事に関する説明も不十分であったと認識しています。主な取り組み■ 財務健全性を維持したうえでの成長分野への投資■ ものづくり力を高め、ムリ・ムダ・ムラを徹底的に排除■ 棚卸資産圧縮、政策保有株式の縮減などを含む 出所:Bloomberg※1 TSR:(「2025/03期末株価」-「2025/03期よりX期前の期末株価」+「該当期間の1株当たり配当合計」)■「2025/03期よりX期前の期末株価」を採用※2 TOPIX, TOPIX非鉄金属は配当込みの指数を用いているため、配当の加算は不実施住友金属鉱山TOPIXTOPIX非鉄金属 当社のPBRが1.0倍割れの状態が続いている背景としては、21中計で推進してきた戦略投資について、成果の刈り取りに時間を要していたこと、非鉄金属および高機能性材株価の推移(2015年3月末の終値データ=100)ー 住友金属鉱山 ー TOPIX ー TOPIX非鉄金属 300株価パフォーマンス(TSR) 足元の当社のWACCは6〜7%程度で、株主資本コストは8〜9%程度とであると認識しており、中計27期間の厳しい事業環境を踏まえると、中計27最終年度の2027年度のROCE、ROEは資本コストには届かない見通しとなっています。 当面の難局を乗り切り、長期ビジョン達成に向けた基盤づくりの3カ年と位置付けている中計27を着実に遂行していくとともに、次の成長投資を見据えて健全な財務体質を維持しながらも、資本効率向上を志向していきます。 また、製錬事業を軸に3事業が連携して持続可能なサプライチェーンを構築することにより、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラル社会の実現に貢献する「シン・3事業連携のビジネスモデル」を確立・強化しながら、財務戦略やキャピタルアロケーションを踏まえ、株主還元を強化・充実させていく方針です。■ ROCE経営の推進による資本効率の向上■ 株主還元方針の見直し実施■ 「2030年のありたい姿」実現に向けた サステナビリティマネジメントの強化■ 成長事業に関する開示の充実など、市場との対話の さらなる充実資本効率の追求投資期間1年3年累積/年率累積年率累積5年年率累積5210年25.4%117.4%101.4%2.3%8.1%7.3%年率(年/月)25020015010050027.0%1.5%11.8%40.7%47.2%49.0%16.0%13.8%14.2%83.7%113.4%166.1%12.9%16.4%21.6%2015/32016/32017/32018/32019/32020/32021/32022/32023/32024/32025/3資本コストや株価を意識した経営中期経営計画2027(中計27)
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