統合報告書2025_和文
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 また、当社と三菱商事株式会社は、2024年にオーストラリア鉱山会社のアルデア・リソーシズ社が100%保有するカルグーリーニッケルプロジェクト(オーストラリア)におけるグーンガリーハブの開発に新規参画しました。順調に進めば2025年度のDFS(実行可能性調査)、2026年度のFEED(基本設計)を経て、2027年にFID(投資決定)に進む計画です。西オーストラリア州に位置するグーンガリーハブは、世界最大規模のニッケル資源量を有する開発案件であり、40年超にわたり年間ニッケル約3万トン、コバルト約2千トンの生産が期待されます。お客様(ニッケル品位:99.99%)(ニッケル品位:約55〜60%)(ニッケル品位:約15〜20%)(ニューカレドニアほか) ※1 コーラルベイニッケル社:株主および出資比率は、住友金属鉱山㈱100%。本社はフィリピン共和国パラワン州バタラサ郡リオツバ※2 タガニートHPALニッケル社:株主および出資比率は、住友金属鉱山(株)75%、三井物産(株)15%、ニッケル・アジア・コーポレーション10%。本社はフィリピン共和国スリガオデルノルテ州タガニート地区※3 PT Vale Indonesia社:株主および出資比率は、ヴァーレ33.9%、住友金属鉱山(株)11.5%、その他54.6%ニッケルの安定供給を実現するサプライチェーンPT Vale Indonesia社※3 硫酸ニッケル塩化ニッケル(株)日向製錬所プリカーサニッケルマットプリカーサプリカーサその他化成品フェロニッケル 硫酸ニッケル電池材料・ニッケル粉電気ニッケル 開始から20数年が経過し、プロジェクトの終盤に差し掛かることから、中計30期間中の操業終了に向けた検討を進めます。 新たな原料として計画をしているのが、日向製錬所で生産予定のニッケルマットです。生産設備は2025年に着工し、2027年度中に完工の予定です。日向製錬所は、現在フェロニッケルを生産し、主にステンレス鋼メーカーに販売していますが、本設備投資の完了により、フェロニッケルの生産・販売を継続しながら、同社生産のフェロニッケルを主原料とするニッケルマットを新たに生産することが可能となります。カルグーリーニッケルプロジェクト(提供:カルグーリーニッケル社)リオツバ鉱山タガニート鉱山ほかニッケル鉱山 ニッケル酸化鉱石 (ニッケル品位:約1%)ニッケル酸化鉱石 (ニッケル品位:約1%)ニッケルマットその他原料ニッケル酸化鉱石(ニッケル品位:約2%)ニッケル工場播磨事業所65磯浦工場住鉱エナジー マテリアル(株)新居浜工場鉱石から金属・材料まで一貫したサプライチェーンを保有低品位低品位電池材料電池材料コーラルベイ ニッケル社※1HPAL MSタガニート ニッケル社※2製錬事業

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