統合報告書2025_和文
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1. 既存事業の収益最大化2. ポートフォリオ経営の徹底3. 新規事業の拡大戦略による収益最大化 (カーボンニュートラル分野)新たなマーケットの開拓8インチライン建設1拠点集約化(設備移設、顧客認証)守る事業   LT/LN(SAWフィルター向け)(高度情報通信分野) 貼り合わせで差別化されたSiC(シリコンカーバイド)の8インチ基板の量産化を行います。4. 新製品の開発スピードアップと  電子部品市場は、自動車分野におけるCASE(Connected:クルマのIoT化、Autonomous/Automated:自動化、Shared:共有、Electric:電動化)やADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)への対応、スマート家電の普及、高速通信5Gの本格化、生成AI対応によるデータセンター増などにより、高い成長が見込まれていますが、多くの事業者が新規参入や事業拡大を目指しており、厳しい競争環境が続くことが見込まれています。 当社グループの機能性材料事業は、かつて当社が資源事業や製錬事業を営んでいた土地で長期間にわたりビジネスを続けており、地域社会との共存共栄・発展に寄与し、サステナブルな社会の実現に貢献しています。 カーボンニュートラルの実現や、高度情報通信分野のさらなる発展に向けて、今後ますます需要が拡大することが見込まれる機能性材料は、金属価格や為替相場の変動に左右されない安定した収益源であることから、資源事業・製錬事業と共に、当社事業の柱として成長させていきます。TPSをはじめとする生産性改善、自動化投資等のコストダウン実施とコア技術の強化により競争力と収益向上を行います。25年度データセンター向け需要増加への対応を進めます。 光機能材料(近赤外線吸収微粒子)(カーボンニュートラル分野) 遮熱ウィンドフィルム向けは現在のアッパー領域からミドル領域市場の開拓を行います。 他用途はブランディング(SOLAMENT®)による衣料・農業分野の開拓を行います。機能性材料事業の役割と事業戦略早期上市5. 経営人材、生産・技術マネージャーの 育成主要プロジェクトのタイムライン26年度ユーザー認証取得、量産開始27年度中計30以降最適なポートフォリオを目指し各製品の事業状況に応じ「攻める」「守る」を明確にし事業方針と事業計画を実行します。攻める事業  ファラデーローテータ(高度情報通信分野) 二拠点から一拠点集約により収益力を向上させます。 次世代製品の開発も進めていきます。情報発信サイト「X-MINING(クロスマイニング)」の対象を全製品に拡大し、新規分野・新規顧客の発掘を行います。自前主義にとらわれず競合・異業種との共創で早期上市を行います。若手技術者向け研修の継続・深化(技術継承とキャリアプラン拡充を実現)や、営業担当者向けのマーケティング研修の継続などを通じて、機能材事業に必要な社員の育成に努めています。SOLAMENT®SiCkrest®(SiC)LT/LN72中計27期間の事業環境認識と事業戦略材料事業(機能性材料)

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