統合報告書2025_和文
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ど実践的な教育を中心としています。 リテラシー領域、プロジェクト領域とも資格認定制度としており、有資格者には電子証明として当社グループ独自デザインのデジタルバッジを付与しています。1.DX人材の育成 DX人材の育成は、経営課題への取り組みにおいて、その速度、パフォーマンスに大きな影響を与えるほか、日常業務においても、業務効率の向上、イノベーションの促進、 変化に対する適応力の向上、セキュリティ強化など多岐にわたる要素に対して影響を与えると考えます。当社グループでは、DX人材像として、知識、マインドセットを基準にした“リテラシー領域 ”とプロジェクト等でDXアプローチの役割を基準にした“プロジェクト領域 ”に分けて設定しています。 いずれも独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のデジタルスキル標準を参照して、独自に設定したスキルセットおよびそのカリキュラムを定め、DX人材の育成を進めています。(プロジェクトの意思決定/牽引)■ DXにともなうビジネスや業務変革の意思決定■ 事業専門知識を有し、DX専門部門からの支援を活用す■ 事業専門知識を有し、現場におけるデジタル変革を DXエンジニア推進リーダーDXの取り組みどのような業務でも共通で利活用できるデジタルツールスキル、ネットワークやデータ活用などの知識習得リスクヘッジを中心にマインドセットと基礎知識習得リテラシー領域の人材育成 従業員のデジタルスキルの習熟度をBeginner、Basic、Advancedの3段階で設定しています。Beginnerは、全従業員がこの基本レベルに達する必要があります。Basic、Advancedは、業務で日常的にPCやモバイル機器を使用する約3,500名を対象としています。プロジェクト領域の人材育成 プロジェクト形式で取り組む活動におけるDX視点での役割を4つの象限で整理しています。この育成に関しては、それぞれの役割を達成するために必要なスキルに加え、ワークショップやグループ討議を通じた要件定義手法の習得なることで、プロジェクトを推進■ 全社DXプロジェクトのリード■ 事業部門のDX提案/相談窓口■ 事業部門のDXプロジェクトの支援■ セキュアなデジタル環境を構築(ITアーキテクト)■ 高度なデータ利活用を提案・実装支援 (データサイエンティスト)(現場のDXを提案・実装)(DXの相談窓口/プロジェクト支援)(DX環境の提供/技術支援)リテラシー領域習得レベル対象者AdvancedPCやモバイル機器の日常的な利用者(約3,500名)BasicBeginner全従業員デジタル基盤強化必要要件概要プロジェクト領域提案・実装 ■ デジタル導入後の実務運用・定着を推進対象者:DX技術の積極的な事業展開に携わるDXに長けた人材必要要件概要: 各業務領域に特有のDXスキルの習得など、各象限の役割を不足なく果たすことができる知識・スキルおよび行動❷決定❸相談❶提案❻実装デジタルバッジ例❹企画❺支援83DXコーディネーター IT・DX技術者デジタルトランスフォーメーション(DX)人材像

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