当社グループでは、2010年から愛媛県新居浜市に体験型研修施設(王子館)を設け運用を行っています。王子館は、「危険体感ゾーン」と「設備技能養成ゾーン」で構成されています。「危険体感ゾーン」では、作業者自らが日常作業に潜む危険の疑似体験を通じて、労働安全や労働衛生に対する感受性を高めること、一方の「設備技能養成ゾーン」では、現場の実機やカットモデル等に作業者が実際に触れ操作することによって、設備や装置に強いオペレーターを育てることを目的としています。2つのゾーンでは館長および専任講師陣に加え、現場の管理・監督者、ベテラン社員から成る任命講師陣により教育が行われています。2013年からは王子館員が事業場に出張して行う出張危険体感講習も実施しており、受講者の拡大を図っています。また、事業場単位で王子館の施設を利用し、自職場のリスク評価に基づいた独自のプログラムによる安全教育を展開しています。 また、2023年9月からフィリピンのコーラルベイニッケル(CBNC)で王子館を参考にしたSafety Skills and Training Center(SSTC)で危険体感訓練を開講し、フィリピン人従業員および協力会社社員を中心に2024年末までに延べ590名の受講を完了しています。王子館「危険体感ゾーン」雇入れ時、特別教育、危険・有害業務従事時等の教育を実施しています。法定の教育に加え、次のような教育を実施しています。■ 有資格者育成教育■ 管理監督者教育 (新任拠点長教育、管理監督者交流会等)■ 危険体感、安全道場、小グループ活動■ JCO資料館研修・外部講師による 97リスクアセスメント教育労働安全衛生教育の様子労働安全衛生に関する教育研修法定教育法定を上回る教育労働安全衛生労働安全衛生教育の実施
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