非鉄金属の安定供給とサーキュラーエコノミーへの貢献
非鉄金属資源の安定供給
銅鉱山プロジェクトの推進と新規優良資源の獲得
銅権益生産量30万トン/年の達成と維持に向け、JV鉱山の生産体制の強化に努めています。2023年度は、チリにおいて当社グループと住友商事(株)、資源メジャー企業テック・リソーシズ(カナダ)が開発中のケブラダ・ブランカ銅鉱山開発プロジェクトにおいて銅精鉱の生産立ち上げを開始しました。2023年度の銅生産量は、米国・モレンシー鉱山、ペルー・セロベルデ鉱山等の既存の銅権益生産量と合わせると209ktとなりました。
また、新規優良資源の獲得、オペレーターシップを持つ新規鉱山の開発を目指し、2023年度は新たにニッケル鉱源探査についてアワルワ鉱の開発を実施中のFPXニッケル社(カナダ)に戦略投資を実施しました。
ニッケル鉱山プロジェクトの推進と副産物の回収
ニッケル生産量15万トン/年の達成に向け、生産量拡大に向けた技術開発・工程改善等に取り組んでいます。また、新規プロジェクトとして2024年4月に当社グループと三菱商事(株)はArdea Resources Limited(豪州)が100%保有する豪州カルグーリー・ニッケル・プロジェクトにおけるグーンガリー・ハブの開発に新規参画することとしました。
一方、タガニートHPALでは、ニッケル鉱石に含まれる微量のスカンジウムとクロマイトを回収しています。2023年度もこれらの副産物を回収し、クロマイトにおいては過去最高の生産量を達成しました。