サプライチェーンマネジメント

鉱物に関する責任ある生産・調達の取り組み​

当社グループは、川上から川下までのサプライチェーンが長く複雑な鉱物調達において、サプライチェーン全体で透明性を確保することは重要であると認識し、国際的なイニシアチブであるResponsible Minerals Initiative(RMI)が推進する仕組み(下図参照)に則り、取り組みを推進しています。この仕組みは、サプライチェーンにおいて比較的数の少ない製錬所を起点として取り組むことで、より効率的に透明性確保を目指すものです。
製錬所から川上(鉱山)においては、調達先のリスク評価なども含めた当社製錬所における責任ある鉱物調達の仕組みについて、国際的な基準に基づき第三者監査を定期的に受審しています。監査基準は鉱物ごとに異なるため、それぞれの基準に対応するよう、デューディリジェンスの実施に加え、社内体制および規程の整備、社内教育の実施などに取り組んでいます。当社製錬所における第三者監査受審状況は下表の通りです。
製錬所から川下(完成品メーカー)においては、製品に使用される鉱物を製造した製錬所を特定することを目的とした共通の調査票が展開されます。サプライチェーンを遡る形で顧客企業から展開されるこの調査票に対し、回答までの承認プロセスを設定し、当社グループで統一した回答となるよう取り組んでいます。2023年度は321件の調査票に回答しました。

■ RMIが推進する責任ある鉱物調達に関する仕組み​
図:RMIが推進する責任ある鉱物調達に関する仕組み
■ 当社製錬所における第三者監査受審状況​​
対象鉱物
コバルト ニッケル
監査基準(発行団体) RGG(LBMA) RSG(LBMA) RMAP Cobalt(RMI) JDDS(The Copper Mark) JDDS(The Copper Mark)
認証機関 LBMA LBMA RMI RMI RMI
監査受審開始時期 2012年度 2018年度 2020年度 2022年度 2023年度
  • 認証結果についての詳細は当社ウェブサイトを参照ください
    事業地域内またはその隣接地域で小規模採掘鉱山(ASM)に該当する事例はありません