2017年より、金属系の新入社員を対象とした教育プログラム「製錬大学」を開講しています。しばらく配属先で経験を積んだ後に改めて業務を離れて学ぶ機会を設けることで、現場のものづくりと理論を紐づけ、課題解決力を身につけることを目的としています。
近年、大学での非鉄金属系の教育では、冶金プロセス学の講義時間をはじめ、実際の製錬のものづくりを理論的に学ぶ機会が減少しています。また、当社の金属部門ではマテリアル系(旧冶金系)専攻以外の新入社員も迎えているため、入社後においても専門知識を学ぶ場を設けることが重要であると考えています。
社内大学である「製錬大学」は、新居浜研究所の研究員や各工場の課長などが講師となり、約3ヶ月間にわたり開講しています。受講者からは「学術的な知識と現場でのものづくりの関わりを学び、大きな財産になった」といった声が聞かれ、専門的な知識を習得するとともに製錬技術者としての姿勢を学ぶ貴重な機会となっています。今後も「製錬大学」を継続して開講し、当社が培ってきた技術を受け継ぐ製錬技術者の育成に力を注いでいきます。